カテゴリー別アーカイブ: 高等部理療科

献血ルームももたろう マッサージボランティア体験

12月21日午後、あん摩・はり・きゅう部の生徒3名がマッサージ(実際はあん摩)ボランティアを行いました。場所は岡山市内のシンフォニービル1階に開設している岡山県赤十字血液センター献血ルームももたろうです。昨年に続いて2回目の取組みになります。
当日、午前中で2学期最後のスケジュールを終えた後、献血ルームへ向かいました。献血ルームの待合室は桃太郎大通りの交差点に面し、清潔で明るくリラックスできる雰囲気になっています。その一部にブースを設置していただき、白衣と名札、手ぬぐいに手指消毒液の準備をしてお客さんを待っていると、献血の後であん摩を希望された方が徐々に施術を受けにブースを訪れ始めました。今回の取組みとしては初めての生徒ばかりだったのですが、いざあん摩を始めると利用者様と楽しく会話しをしながら施術をし、終わった後は肩こりがほぐれた等、好評のお言葉をいただくことができました。
献血に来られる方に少しでも満足していただくために、学校でも施術の技を磨きながら今後もこの取組みは続けていきたいと思います。献血をされ、あん摩を受けてくださった方々、本当にありがとうございました。

平成30年度高等部人権集会

12月14日金曜日の5、6時間目に、会議室で高等部人権集会が開かれました。今回のテーマは「多様性、共生社会」であり、性的少数者(性同一性障害)の当事者として、様々な場で講演をされている彩森灯真(あやもりとうま)さんを講師にお迎えしてお話をお聞きしました。
お話では、児童期の頃に制服や更衣室など普段の生活の中で自分の性別について違和感を感じ始め、中学、高校と過ごす中で誰にも相談できず悩んできたことや、岡山県で性別適合手術を受けられるようになったこと、性的少数者を取り巻く社会的制度や認識の大きな変化も含めて、当事者として感じてきた強い思いを、リラックスした雰囲気の中で詳しく伝えていただきました。人権集会の後で、生徒さんからは「辛かった気持ちや、今まで知らなかった当事者との接し方が分かった」などの感想が述べられました。今回の貴重なお話を通して性同一性障害を知るきっかけとし、また同じ社会で生きる私たち自身の生き方を考えていくことができればと思います。

県外施術所見学

10月24日から26日まで、専攻科理療科の2年生と専攻科保健理療科の2年生が、合同で福岡県に施術所見学に行きました。2泊3日で5箇所の施術所や企業を見学しました。

[はり灸リンパトリートメントサロン田中家+]
ご夫婦で経営されている施術所で、鍼灸と手技を中心に行っておられます。
先生は研究熱心な方で、様々な流派の良いところを取り入れ、また最新の医療機器も導入しておられましたが、それを惜しみなく披露・伝授してくださいました。また、苦労話や失敗談も包み隠さずお話しくださり、生徒たちは楽しく、熱心に聞き入っていました。
施術室は患者様がよりリラックスできるようにいやしの空間となっており、生徒のみなさんも実際に施術を受けていやされていました。
「お客さんは値段ではなく、人につく。」というお言葉をいただき、自分の技術を磨き続けることの大切さを学びました。
あっという間に時間が過ぎ、先生方も「伝えきれなかった」と言ってくださっていましたし、帰途では生徒も、「もっといたかった。」「また来たい。」と感想を述べていました。

[福岡県立福岡高等視覚特別支援学校 研修科]
福岡県立福岡高等視覚特別支援学校 研修科を見学させていただきました。
完全に個室ブース化された臨床室や、実験のための充実した設備などを見せていただきました。
研修課といっても目的によっていくつかのコースに分かれており、生徒にとって、進路を考える際の参考になりました。

[はり・きゅう・マッサージ命林堂]
福岡市内でベッドを4台保有する治療院を見学しました。院長は弱視の方で、スタッフとともに同時に複数の患者を治療しておられます。有名な相撲取りから実業団の駅伝選手、高校生まで、スポーツ選手も幅広く診ておられます。和製の中国鍼を使った独特の治療法を生徒も体験させていただき、経験に裏付けされた技術・手際の良さに、私たちも感動しました。

[はり灸マッサージ東洋リフレッシュ]
女性の先生が活躍しておられる治療院を見学させていただきました。
先生は按摩をメインでされており、補助的に鍼もされているそうです。生徒に施術をしていただきながら、こりの見つけ方や触り方、抑え方を教えていただきました。
先生はこりのあるところやこりの性質から患者様がもっている症状を推測されており、生徒はその技術と経験に刺激を受けていました。

[株式会社オンワード樫山福岡支店]
女性の先生がヘルスキーパーとして活躍されている企業を見学させていただきました。
マッサージ室の設備を見せていただいたり、ヘルスキーパーとしてご勤務されてからの経験をお話ししていただいたりしました。
企業内でどうやってマッサージ室を運営されているか、患者様と接するときにどのようなことに気を付けておられるかなど、貴重なお話しを聞かせていただきました。

この県外施術所見学で、実際に現場で働かれている先生方の技術を学ぶとともに、それぞれのお考えや経験談を聞かせていただきました。福岡ならではの施術所や大企業を見学することによって岡山との違いを実感でき、今後の進路を考える際の貴重な経験になりました。
見学させていただいた先生方、本当にありがとうございました。

H30年度 第1回いじめ対策委員会

10月17日(水)、第1回いじめ対策委員会を実施しました。
外部専門家委員として、岡山県立大学保健福祉学部・研究科の周防美智子准教授、岡山県青少年総合相談センターの小林英一所長をお招きし、本校のいじめ問題対策基本方針等について意見交換を行い、有意義なご助言をいただきました。今後、頂いたご助言を踏まえて、本校のいじめ対策を見直していく予定です。

マッサージ体験会in盲学校

今年で3回目となる「マッサージ体験会in盲学校」が、9月15日(土)に、本校臨床室で催されました。
この行事は、盲学校近隣に住んでおられる皆様に、あん摩を通じて日頃の感謝の気持ちを表し、地域とのつながりを深めるとともに、生徒の臨床能力やコミュニケーション能力の向上を図ることを目的に行っています。
当日は3連休の初日ということもあり、体験者が集まってくださるか心配でしたが、前日までに全ての枠が予約で埋まるほどの状態となりました。終ってみると理療科・保健理療科の2・3年生の生徒全員が、休むことなく体験者に施術することができました。
3年生はこれまでの臨床実習の成果を発揮し、体験者のニーズに応じて工夫しながら施術に取り組んでいました。2年生は、外部の方に対して初めて施術する機会となるため緊張気味な生徒もいましたが、1人・2人とこなしていく中で少しずつ落ち着いて取り組めるようになり、体験者との会話を楽しんでいる姿も見られました。
体験者の方々からは、「とても気持ちが良くて楽になった。」「改めて臨床室に予約をしてあん摩を受けに来たい。」「こんな所に盲学校があることを初めて知りました。」といった声が聞かれました。
体験していただいた皆様、ありがとうございました。
来年も「マッサージ体験会in盲学校」を企画し、地域の方と少しでも触れ合うことが出来たらと思います。よろしくお願い致します。

進路を考える会

卒業生の保護者の方をお迎えして、「将来に向けて考えておくこと」と題してご講演をいただきました。現在は、生活介護事業所に通われているそうですが、同じ事業所内に短期入所施設ができたことで、休日の心配がなくなり、安心して利用することができているそうです。
今一番気にかかるのは、将来の生活だそうです。今後10年の間に将来の住まいや、お子さんが歳を取った時に利用できる事業所を探しておく必要があるとおっしゃいました。分科会では、保護者の方に向けて、育成会に入ったりして情報をしっかり収集することや相談支援事業所の方にも情報提供してもらうことが大切であるとアドバイスをいただきました。

(保護者の方の感想)
事業所や施設はどこも定員が一杯のところが多く、自分がいきたいところへ入れないと思いました。一番最初に入所する場所をしっかり考えて、自分に合った施設に入所できればいいと思いました。

 

 

 

 

 

二人目は卒業生の方で、「学生と社会人との違い」と題してご講演をいただきました。在校生に向けては、「やってみよう、やってみなければ分からない」というお話がありました。やってみたらなんとかなる、いろいろなサービスを活用してどんどんやってみよう、うまくいかない経験も未来に繋がっているのだから、とにかくやってみようという元気がでるエールをいただきました。
学生と社会人の違いについては、社会人は自分で判断し、責任も重大になる。とても大変であるが、反対に言えば自由を任されているのだから、将来社会人として、しっかり考えて行動できるようになってほしいという言葉で話を終えられました。

(生徒の感想)
「やってみよう、やってみなければ分からない」という言葉に共感したところです。
僕もやる前から、すぐにあきらめるけれど、今後は、できないと思っても、まずは挑戦してみようと思います。

H30年年度 第2回 避難訓練(地震)・ポンプ車見学

10月10日(水)、地震を想定した避難訓練を実施しました。東日本大震災では、本震が約2分間も続いた地域もあるということで、訓練時には「ガタガタ」と揺れる音が2分間流され、その時間の長さを感じながら机の下などに隠れていました。

また、今回は岡山市中消防署の方にお越しいただき、緊急地震速報が発砲されて、揺れ始めるまでにできることを教えていただきました。訓練後に行われたポンプ車見学では、ホースや空気ボンベなどの器具に触れ、予想以上の重さに子どもたちは驚いていました。

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理療科3年校外(蒜山地区)臨床実習

9月25日(火)から28日(金)までの4日間、理療科3年生が毎年恒例となっている校外(蒜山地区)臨床実習に行ってきました。この実習では、4日のうちの2日は、1日6人という日頃経験することのない人数を施術するということで、体力・精神力の求められる実習でもあります。今年の3年生は3人と少ない人数ではありましたが、大きく体調を崩すこともなく、宿泊先の温泉でリフレッシュしながら、それぞれが割り当てられた患者さんを一人一人丁寧に、かつ楽しみながら施術することができました。
今回、日頃の臨床とは異なる環境、患者さんの多くがあん摩や鍼の施術を受けた経験が少ないなどに加えて、一度限りの施術という条件の中で、生徒は一期一会を大切に、少しでも症状を良くして差し上げようと、様々な工夫をしながら患者さんに応じた施術に努めました。患者さんからは、「気持ち良かった」「楽になりました」との言葉をいただいたり、生徒からは、「喜んでもらえて嬉しかった」「無事に全ての患者さんを施術することが出来て達成感があった」などの声が聞かれたりと、生徒にとって貴重な経験となるとともに実り多い実習となりました。
蒜山地区の皆様、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします!

理療科研究発表会

9月21日(金)の3~4時間目に研究発表会が行われました。理療科の3年生の3名がそれぞれ一学期からテーマを決めて研究に取り組み、その成果を理療科の1・2年生や本校教職員の前で発表しました。
一人目のテーマは、「肩こり患者を中医学の観点からみた一症例」で、1名の肩こりの症状のある被検者を、東洋医学(中医学)の観点で診察・治療を5回継続して行い、症状の変化について研究したものでした。症状のある肩には鍼治療をせず、全身の状態を整えることで、肩こりも改善してきたという成果が発表されました。
二人目のテーマは、「マッサージが下腿浮腫に及ぼす影響~下肢挙上と比較して~」で、マッサージ施術と一般的な解消法である下肢挙上(足を心臓より高くする)の直後効果と持続効果を比較する実験研究でした。マッサージは直後効果があるが、持続効果は少なく、下肢挙上は直後効果も持続効果も少ないという結果でした。
三人目のテーマは、「腰痛患者にみられる筋緊張のアンバランスの調査~脊柱側の左右差を中心に~」で、腰痛を自覚する40名もの被検者を対象に痛みのある場所と筋肉の緊張の関係について検証するという調査研究でした。腰痛を感じる側の筋肉が緊張している人と、反対側の筋肉が緊張している人が半数ずつということで、必ずしも痛い場所の筋肉が緊張している訳ではないことが発表されました。多くのデータを色々な視点で分析されており、東洋医学的な考察も含まれる発表でした。
発表者は堂々と自身の研究を発表し、聴衆の質問に対しても自分の言葉で応えていました。研究で得た知識と技術、人前で発表する経験は今後の学習や卒業後に生かせることと思います。
聴衆の1・2年生は、まだ内容を理解することができない部分もありましたが、質疑の時間だけでなく休憩時間にも発表者に質問する姿が見られました。それぞれ3年生になると発表者になりますが、先輩の発表が参考になったと思います。
この研究発表会は本校理療科で長く続く伝統的な行事です。今回も発表者・聴衆の両者が真剣に取り組み、とても有意義な行事となりました。

平成30年度 岡山盲学校公開講座「わくわく体験盲学校」

8月22日(水)、第3回「わくわく体験盲学校」を開催しました。今回も、5つの講座のうちから希望の講座を選択して参加していただき、それぞれに盲学校のことや視覚障害教育について知っていただけたようです。
それぞれの講座の内容と様子を簡単にご紹介します。

講座1  ワークショップ「視覚障害の世界」
視覚に障害のある方のご家族をはじめ、教育や福祉の現場の方、大学生など、14名の方が、興味、関心をもって参加してくださいました。折り紙体験や、ガイド歩行の導入部分の体験を通して、自分ができる方法・工夫や、視覚に障害のある方の立場に立った工夫・支援について考えました。

【折り紙を折る、アイマスク体験】
アイマスクをした状態で、視覚以外の感覚で得られる情報について体験しました。触覚や嗅覚を使って、様々な種類の折り紙の違い、四角や三角に折るときの工夫について考えました。

【折り紙を折る、アイマスク体験とガイド者の体験】
ペアーになり、アイマスク体験者が、ガイド者の説明をもとに折り紙で、作品をつくりました。お互いの立場を経験して視点を変えて工夫したことや、適切な支援についてグループで話し合いをしました。

【ガイド歩行】
まず、ペアーで、片方がアイマスクをした時の挨拶の練習をしました。街中で困っている視覚障害者の方に声をかけるという設定で、立ち位置や、声の表情を変えて相手の発言がどう感じるかなどを体験し、気付かなかった発見がありました。次にガイド歩行の基本姿勢について確認し、視覚障害のある人の歩行の状態を疑似体験することで、相手の立場に立った歩行について考えながら歩いていました。

研修後の参加者アンケートでは、「見えない=大変という考えでしか考えたことがなかったのですが、一人ひとりに適した教材や、関わりの工夫がされていて、達成感・成長など「大変」というマイナスのイメージから、プラスのイメージを感じることができました」「主役は誰かという視点に立って、ガイド者側の注意事項など細かく教えていただき、勉強になった」「相手のことを考えながら、話をしたり、手伝ったりしていきたいと思いました」など、今後につながる感想を多くいただきました。

講座2・講座5(同じ内容です) 学校紹介「理療科のとびら」
視覚障害者が職業自立し、社会参加を果たすための進路の一つとして、あん摩マッサージ指圧師や、はり師・きゅう師として、医療・保健の一翼を担うということが挙げられます。それらの資格取得を目指すコースが盲学校の「理療科」です。そんな理療科について多くの方に知っていただくために、「理療科のとびら」という講座を行いました。
午前と午後の2回同じ内容の講座を行い、入学を検討中の方、相談支援員の方など8名が参加されました。
まずは本校理療科職員によるあん摩施術の体験です。30分という短い時間でしたが、体も心もほぐれ、心地よいひとときとなったようです。
あん摩でリラックスした後は、理療科の概要説明です。学習内容、学校での生活、卒業後の進路などを、資料を基に説明しました。
続いて、この講座のメイン。理療科3年生の生の声を聞く時間です。理療科入学に至る経緯、理療科での生活の中で良かったことやたいへんだったこと、今後のビジョンについて、3名の3年生に語ってもらいました。「他人と話すことが苦手だったが、仲間との関わりの中で、自分をさらけ出して話ができるようになってきた」「最初は難しかった勉強も、理解が進むにつれて面白さを感じられるようになってきた」「当初はそれほど興味のなかったマッサージや鍼灸も、今では魅力ある仕事だと思っている。そんな魅力ある仕事で、社会にかかわって行きたい」など、生徒達は日頃感じていることを率直に語ってくれました。
参加された方からは、「生徒の方のお話を聞き、皆さんの前向きな姿勢に力をもらいました」「あんまはとても気持ちよかったです。生徒さんのお話は、とても気持ちがわかり、理解を深めることができました」など、多くの感想をいただきました。

講座3 学校紹介「盲学校探検ツアー」
盲学校の施設環境や教材等を見られるツアーということもあり、18名の方が三つのグループに分かれて1時間の校内見学をしました。
視覚障害者用品や便利グッズを展示してある部屋では、拡大教科書や点字教科書、黒地に白文字の定規などの文房具、触って読み取れる時計、色を読み取る機器など、見えやすく工夫されたり、視覚に頼らず利用できたりする用品を手にとってご覧いただきました。子どもさんの相談支援の部屋では、光や鮮やかな色、音や手触り、動きなどで楽しめるおもちゃ、遠くを見るための片眼用望遠鏡やルーペといった視覚補助具などを試していただきました。理科室では、状態の変化を音に換えて知らせる器具や、動物のはく製、植物の模型などを、理療科の特別教室では、人体の構造を学習するための骨や筋肉、細胞の模型などを、図書室では、点字や拡大図書、音声ガイドを聞きながらパソコンを操作する様子などを見学していただきました。
限られた時間ではありましたが、「普段入ることのない盲学校のことを知ることができてよかった」「それぞれの専門科目の先生から詳しく説明を聞くことができ、知識、概念の獲得に工夫していることが勉強になりました」といった感想をいただきました。

講座4 ワークショップ「わくわく点字」
小学生から大人の方まで9名が参加してくださいました。点字の歴史や50音について学習した後、実際に点字の文章を読んだり、小型点字器を使って名刺を作ったりしました。また、点字を一度に打つことのできるタイプライターや点字教科書に触れたり、点字クイズに挑戦したりしました。参加者からは、「点字がもっと書けるようになりたいと思いました。点字を使ってつながれる人が増えると楽しいです」「点字の名刺ができて嬉しかったです。日常にある点字ももっと読んでみようと思いました」「点字には様々な種類があるのに驚きました。ぜひ英語や数字も覚えてみたいです」といった感想をいただきました。