◆校長あいさつ

 本校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。岡山県立岡山盲学校長として2年目になりました梅田 裕子(うめだ ゆうこ)と申します。
 本校は、岡山県唯一の視覚障害特別支援学校で、創立117年目となります。学校の南には操山、北には百間川と、自然豊かな場所にあり、近くの原尾島交差点は点字ブロック発祥の地であります。今年度は、小学部1名、中学部5名、高等部普通科14名、理療科12の新入生を迎え、32名でスタートとなりました。
昨今のインクルーシブ教育システム構築の推進もあり、見えない・見えにくいお子さんが地域の学校園で学ぶケースも増えてきました。全国的にそうであるように、ここ数年は、本校に在籍する小学部児童の数が減少の一途をたどっています。
しかし、本校の大きなミッションに「視覚障害教育のセンター的機能の充実」があるように、本校に在籍している児童生徒以外の支援にも力を入れており、就学前相談支援として「たんぽぽ教室」、他の学校園に在籍している小中高生に対する教育支援として「ひまわり教室」、成人の方向けの生活相談支援もあります。県南の本校にお越しになるのが難しい県北の方向けに津山市と高梁市で月1回ずつ相談支援室を開室しています。どうかお気軽にご相談いただければと思います。
 さて、令和12年度には、岡山県立岡山聾学校との統合が計画されており、この原尾島の地に岡山盲学校が存在するのはあと5年となりました。今年度は、同窓会を本校で行って、同窓生の皆さんに懐かしい岡山盲学校を満喫していただく予定です。岡山県のホームページで進捗状況は随時掲載されますので、どうぞご覧ください。
 今年度も、岡山県の視覚障害教育の中核として、その専門性を継承し発展させていくため、教職員が一丸となって取り組んでまいります。本校に通う児童生徒はもちろんのこと、県内すべての見えない・見えにくい方々が充実した生活を送り、自立と社会参加に向けて確実に力を身に付けることができるよう全力で応援します。引き続き、皆様方の温かいご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

                      令和7年4月
                        岡山県立岡山盲学校
                       校長    梅田 裕子