高等部理療科>理療科生徒の歩行練習

 視覚障害者にとって、単独での歩行技術の習得は大きなテーマです。単独で移動できるスキルが身につくと、日々の生活が大きく拡がります。専攻科でも、生徒の実態に応じて、白杖を使った単独歩行練習を行っています。

 少し視力があって、平坦な道ならある程度歩行できるという人でも、暗くなるとほとんど見えなくなったり、晴れているとまぶしくて見えにくくなったり、視野の関係で段差や人混みが苦手だったり、信号がよく見えなかったりと、視覚に障害のある人の歩行には様々な困難さが伴います。全く見えない人だけでなく、多少視力がある人でも、白杖を使っての歩行技術を身につけておくと、こうした困難な場面にも対応しやすくなります。

 今回は学校から最寄りのバス停までの道を使って、点字ブロックや壁を手がかりにまっすぐ歩いたり、方向や車両の通行がないことを確認してから道を横断したりする練習を行いました。  道をまっすぐ横断したり、道を歩くための手がかりを覚えたりするのはたいへんですが、練習の積み重ねで少しずつできるようになってきました。  もう少し練習したら、目隠し状態でも学校からバス停(約700m)を歩けそうです。

♯ 足と白杖で点字ブロックを確認しながら歩行をしています
♯ カーブで点字ブロックを見失ってしまいました
♯ 道路を横断する練習をしています