杉山和一記念行事を開催しました!
5月18日(月)、理療科の恒例行事である杉山和一記念行事を実施しました。
この行事は、江戸時代に多くの視覚障害者に按摩や鍼を伝授して現在の理療教育の礎を築いた「杉山検校の命日」にちなんで行われており、毎回、岡山盲学校理療科の卒業生をお招きして盲学校での思い出や施術者としての経験をお話していただいています。
今年度は、岡山盲学校元教頭の竹内昌彦先生によるご講演を拝聴する機会に恵まれました。
先生が歩んでこられた壮絶な半生、視覚障がい者の自立を支える「理療」への情熱、そして「思いやりを持って生きてほしい」というメッセージに、沢山の気づきをいただきました。
竹内先生は、幼少期のいじめや様々な壁など、多くの苦難を経験されてきました。しかし、先生のお話は終始前向きでした。ご自身の経験を「他者への優しい眼差し」や「社会を良くするためのパワー」へと変え、国外での盲学校の設立やヒカリカナタ基金の設立などに尽力されてきた歩みに、深く感銘を受けました。
また、講演の中では「理療」という仕事の持つ素晴らしい価値についても語られました。
目が見えないことを悲しむのではなく、研ぎ澄まされた手の感覚を「自分だけの強み」に変えて、多くの人々を癒やしていく。それは単に技術を身につけるということだけでなく、誇りを持って社会で生きていくための「希望の光」なのだと気づかされました。
先生が何度も強調されていた「思いやり」という言葉の重みも、今一度噛み締めました。先生の言う思いやりとは、決して哀れみや綺麗な言葉ではなく、「相手の立場を想像し、具体的に一歩踏み出す行動そのもの」なのだと気づかされました。障がいのあるなしに関わらず、誰もが生きやすい共生社会を作るために必要なのは、制度や設備だけでなく、私たち一人ひとりの「心のバリアフリー」にほかなりません。
今回の講演会は、一人の人間の力強い生き方に触れるとともに、私たちが明日からまわりの人とどう向き合い、どんな行動をしていくべきかを優しく教えてくれる、とても有意義な時間となりました。
竹内昌彦先生ありがとうございました。




