理療科>杉山和一記念行事

5月19日(金)、理療科の恒例行事である杉山和一記念行事が開催されました。
 この行事は、江戸時代に多くの視覚障害者に按摩や鍼を伝授して現在の理療教育の礎を築いた「杉山検校の命日」にちなんで行われており、毎回、岡山盲学校理療科の卒業生をお招きして盲学校での思い出や施術者としての経験をお話していただいています。
 今年度は、平成28年度に卒業し、現在、JR西日本あいウィルのヘルスケア部門に勤務されている菊永ゆかり先生をお招きし、「ヘルスキーパーという選択」というテーマでご講演いただきました。
 菊永先生は、在学中からヘルスキーパーとして就職することを強く希望され、研究発表では「県内現役ヘルスキーパーに聞く現状と課題と今後の展望」というテーマで発表したり、学校外で開催された勉強会に参加したりと、目標の実現に向けて研鑽を積みました。そして、縁あって現在の会社に就職することができ、現在では、社員の方の心身のケアやよい勤務ができるように施術をされていることを教えてくださいました。また、ヘルスキーパーとして行っている業務や会社の支援体制についても具体的にお話ししてくださり、特にヘルスキーパーとして就職することを希望している生徒にとって非常に有意義な時間となりました。
 お仕事以外の話として、障害者陸上の話もしてくださいました。現在もトレーニングをして大会に出場されているそうで、公私ともに明るく前向きに取り組まれている様子がわかりました。
 生徒は菊永先生のお話を聞き、目標の達成に向かい、今後さらに自己研鑽に尽力してくれると思います。
 菊永先生、貴重なお話をありがとうございました。