県外施術所見学

10月24日から26日まで、専攻科理療科の2年生と専攻科保健理療科の2年生が、合同で福岡県に施術所見学に行きました。2泊3日で5箇所の施術所や企業を見学しました。

[はり灸リンパトリートメントサロン田中家+]
ご夫婦で経営されている施術所で、鍼灸と手技を中心に行っておられます。
先生は研究熱心な方で、様々な流派の良いところを取り入れ、また最新の医療機器も導入しておられましたが、それを惜しみなく披露・伝授してくださいました。また、苦労話や失敗談も包み隠さずお話しくださり、生徒たちは楽しく、熱心に聞き入っていました。
施術室は患者様がよりリラックスできるようにいやしの空間となっており、生徒のみなさんも実際に施術を受けていやされていました。
「お客さんは値段ではなく、人につく。」というお言葉をいただき、自分の技術を磨き続けることの大切さを学びました。
あっという間に時間が過ぎ、先生方も「伝えきれなかった」と言ってくださっていましたし、帰途では生徒も、「もっといたかった。」「また来たい。」と感想を述べていました。

[福岡県立福岡高等視覚特別支援学校 研修科]
福岡県立福岡高等視覚特別支援学校 研修科を見学させていただきました。
完全に個室ブース化された臨床室や、実験のための充実した設備などを見せていただきました。
研修課といっても目的によっていくつかのコースに分かれており、生徒にとって、進路を考える際の参考になりました。

[はり・きゅう・マッサージ命林堂]
福岡市内でベッドを4台保有する治療院を見学しました。院長は弱視の方で、スタッフとともに同時に複数の患者を治療しておられます。有名な相撲取りから実業団の駅伝選手、高校生まで、スポーツ選手も幅広く診ておられます。和製の中国鍼を使った独特の治療法を生徒も体験させていただき、経験に裏付けされた技術・手際の良さに、私たちも感動しました。

[はり灸マッサージ東洋リフレッシュ]
女性の先生が活躍しておられる治療院を見学させていただきました。
先生は按摩をメインでされており、補助的に鍼もされているそうです。生徒に施術をしていただきながら、こりの見つけ方や触り方、抑え方を教えていただきました。
先生はこりのあるところやこりの性質から患者様がもっている症状を推測されており、生徒はその技術と経験に刺激を受けていました。

[株式会社オンワード樫山福岡支店]
女性の先生がヘルスキーパーとして活躍されている企業を見学させていただきました。
マッサージ室の設備を見せていただいたり、ヘルスキーパーとしてご勤務されてからの経験をお話ししていただいたりしました。
企業内でどうやってマッサージ室を運営されているか、患者様と接するときにどのようなことに気を付けておられるかなど、貴重なお話しを聞かせていただきました。

この県外施術所見学で、実際に現場で働かれている先生方の技術を学ぶとともに、それぞれのお考えや経験談を聞かせていただきました。福岡ならではの施術所や大企業を見学することによって岡山との違いを実感でき、今後の進路を考える際の貴重な経験になりました。
見学させていただいた先生方、本当にありがとうございました。