副校長Eye愛通信   「黄金のじゅうたん、錦のじゅうたん ~奇跡を感じて~」

 副校長通信では、四季折々の盲学校の魅力をお伝えしようと思っているのですが、猛スピードで過ぎていく季節に置いつけず、今回はちょっと季節を巻き戻して,盲学校を彩る紅葉の話題を・・・。  

  寄宿舎の南には、色鮮やかな「櫂の木」。緑、黄色、オレンジ、赤・・・と、一枚一枚の葉っぱが毎日見る度に色を変えて、楽しませてくれます。聞くところによると、この木のルーツは「閑谷学校」につながっているとか。遠い歴史を受け継ぎながらも、一枚一枚の葉っぱは毎年新しい色を染めていく・・・。盲学校と似ているようで、奇跡を感じます。  

体育館の東には銀杏の木。地面には「黄金のじゅうたん」。一枚一枚よく見てみるとすべて、形が違っています。こんな発見にも奇跡を感じます。

 「奇跡」と言えば、最近「7.5グラムの奇跡」という、新人視能訓練士が主人公の小説を読みました。その本の帯には「見えるということは、この世でもっともありふれた奇跡なのだ。」と書かれています。私自身、盲学校に着任しないとこの言葉の意味を感じることも、この本を手に取ることもなかったでしょう。  

人との出会い、自然との出会い、本との出会い・・・この世界は「奇跡」にあふれています。

櫂の木。ルーツは閑谷学校とか?
錦のじゅうたん。美しいけど毎日掃除が大変?
黄金のじゅうたん。1枚1枚形が違います。
青天を衝く銀杏の木
操山はまさに「深山紅葉」