副校長Eye愛通信 椿と茨(イバラ)~点字ブロックの日に思うこと~

今年も見事な椿が満開です。「隠れた名所」なので、校内にも飾って楽しんでもらおうと、枝を切ろうとすると、チクッと痛みが!! 何と、椿の木を取り囲むようにイバラが生い茂っていました。まるで、花泥棒から椿を守るボディーガードのように。
誰かが痛い目にあうといけないから、すぐに事務室に伝えて、切っていただこうと考えて、ふと思いました。イバラにはトゲがあって痛いものということを知らない児童もいるのでは?お花屋さんで買うバラの花のトゲは取ってあるし・・・。痛い目や、危険な目に遭う前にすべて取り払うのが果たしてよいことなのかと。
そう考えながら、校舎を歩いていると、実は本校の建物は古く、改築増築の繰り返しのために、バリアフリーが行き届いていないところもあるということを改めて感じ、この校舎を移動するからこそ、身につく力もあるのではと考えました。
まだまだ社会は障害のある方にとって優しい構造になっているとは言えませんが、そんな中でも、「何か手伝えることはありませんか?」という言葉掛けだったり「困っているので何とかしてもらえませんか?」という声があげやすくなったりしていけば、変わっていくと思います。心のバリアフリーですね。
椿とイバラのバディーがいろいろと教えてくれたような気がしました。もちろん、学校は安全第一なので、危険な場所は改善してもらっていますが・・・。
3月18日は「点字ブロックの日」です。チクッと痛いイバラは心の中から刈り取ってしまえるといいですね。



