副校長Eye愛通信 「小山基金~蝋梅の香りとともに~」

冷たい北風に乗って、甘くさわやかな香りが漂ってきました。今年も待ちに待った蝋梅の花がほころび始め、「もうすぐ春ですよ」と伝えてくれます。
実は岡山盲学校には、昨年の12月に既に蝋梅が届いていました。それが、冒頭の写真。「小山基金」の広報誌「みらい」の表紙(蝋梅の花びらと同じレモンイエローのバックにかわいらしい花と丸いつぼみの接写)です。
というわけで、今回は「小山基金」についてお伝えします。「小山基金」とは、平成16年に他界された小山理子(みちこ)さんという篤志家の御遺志に基づいて設立されたもので、小山さんの遺産を、視覚・聴覚などに障害を有する人たちの援助に役立てる活動を続けておられます。
本校にも毎年助成金を賜り、点字プリンターやタンデム自転車、人体模型、単眼鏡等々、まさに「大きな物から小さな物まで」様々な物に「小山基金」というラベルがはられています。これまでも小山基金からの奨学金によって、県外の大学に進学し夢を叶えた卒業生もいます。故小山理子様の深い愛情が、本校の隅々まで行きわたり、学習活動や日常生活、将来の夢を支えてくださっていると日々感じています。
また、本校には、小山基金だけでなく、多くの方々から助成や寄贈品が寄せられています。その都度、感謝の気持ちで「校長’sEye」に紹介されています。
たくさんの方々から御厚意を受けるだけでなく、私たちも何かお返しはできないかと考えました。その一つとして「多くの方に視覚障害について知っていただくための働きかけ」ができるのではないかと考えています。ドラマの影響からか、最近視覚障害について興味関心をもたれる方が増え、調べ学習の協力や講師の依頼が届きます。本校の教育活動と両立させながらセンター的活動を充実させることが私たちの「できること」の一つだと考えています。
「視覚」に関わる「知りたいこと」があれば、どうぞ岡山盲学校に御相談ください。



