PTA保護者研修会

9月30日 PTA主催の保護者研修会がありました。 9名の保護者が参加され、2つのグループに分かれて研修を行いました。

1 安全・正確・スムーズに生活するための基本となる技術

まず「定位をとる」ためにテーブルに正対しているかどうかの確認を、次に机上の物の探索活動を学びました。キーワードは「優しい手で」。机上の位置を表すために使う「クロックポジション」も学びました。向かい合わせの人とペアになって取り組んだところ、「対面でクロックポジションを伝えるのは難しいなぁ。」との声も聞こえました。 さらに、落とし物を安全に拾うための方法も体験しました。後日、参加された保護者から、「先生、わかりやすかったー。」と言っていただけました。

2 アイマスクをつけて体験

アイマスクを着けた状態で手渡されたカゴに入っていたのは、たくさんの「カプラ」(約2cm×12cm×0.7cmの木の板)です。これをできるだけ高く積むことに挑戦しました。 まずは一人で、それぞれ思い思いの方法で積んでいきました。でもアイマスクをしてのこと、口々に「どうすれば高くなるんかなぁ」とつぶやきながら、井げた積みやベタ積み、細長い面で支えるように・・・いろんな積み方をされていました。 次は、4~5人のグループで1つに積み上げるチーム戦です。これは盛り上がり、作戦タイムをはさみ2回戦行いました。「きのこチーム」は5人みんなで机中央部に置いたカゴのなかに積み上げました。一人ずつカゴを確認し、そっと高さを確認し井げた積みで慎重に積んでいました。「たけのこチーム」は2枚一組にして井げた積みに。板を渡す人、積む人の分業にすることで板を積む向きをそろえる!と工夫され、一時、50cm程の高さになりました。体験後、「一人で積むよりグループで積む方が難しい」、「グループで取り組むには情報交換が大切」との意見が出ました。

3 進路研修

普通科を卒業した過去10年間の進路状況を聞きました。生活介護事業所、就労継続支援A型、B型、本校専攻科、大学で生活している人の話に、保護者の皆さん真剣に耳を傾けておられました。 実習先の方から身につけてほしい力、進学を目指すときに重要なことの紹介もありました。

次は、理療科の説明です。本科と専攻科の違い、保健理療科と理療科の違い。理療科を卒業し、国家試験に合格した人はどこかの職に就いていること。開業、病院や訪問マッサージ、近年増えている老健施設への就職の様子を聞きました。保護者からは「理療科のことは何となくしか知らなかったので、今日、知る機会があって良かった。」や「理療科の教員になるためにはどうすればいいのか。」などの声が挙がりました。