「岡山県視覚障害教育関係者連絡会」を開催しました

2016.8.4 参加者15名

午前中の公開講座「見えにくさに応じた支援」に引き続き、岡山県内の視覚障害乳幼児や児童生徒の在籍している学校園、療育機関の先生方と学習したり情報交換をしたりする「岡山県視覚障害教育関係者連絡会」を開催しました。

文字学習、教科指導を中心的な課題としたAグループ、日常生活の指導を中心的な課題としたBグループの2つに分かれて活動しました。

Aグループは、弱視の幼児児童生徒を担任していらっしゃる先生方と、「弱視」といってもいろいろな見えにくさがあることを研修し、それぞれの学校生活でどのように配慮しているか情報交換を行いました。ルーペなどの視覚補助具やiPadの使い方、教室内での書見台や拡大教科書など教材の配置、体育ではどのように配慮して活動しているかなど実際のところを紹介し合い、2学期からの支援の参考にし合えることも多そうでした。また、見えやすいように工夫された定規や筆記ガイドなどの文具、拡大教科書(国語、地図)、書見台などもご覧いただきました。

Bグループは「食事」をテーマに、盲学校の小学部でどのような指導を行っているか、実際の食器等を使って体験的に知っていただきました。食事場面で自分から手を伸ばせるよう、食材と食器の色のコントラストを高くしたり、お盆を使って空間を区切ったりする工夫についてお話ししました。後半は食事に限らず参加者から話題提供をしていただき、情報交換を行いました。トイレまで自分で歩けるように廊下に触って分かる印を付け、それによって子どもの行動が変化したというお話を聞かせていただいたり、言葉遊びに終始してしまう子どもにどのように遊びを広げていけば良いかアイデアを出し合ったりしました。