専攻科 杉山和一記念行事

令和元年度 杉山和一記念行事

5月13日(月)5・6校時、本校の会議室を会場に、「杉山和一記念行事」が行われました。この行事は、あん摩・はり・きゅうを、視覚障害者の職業として道筋を付けた江戸時代の偉人、杉山和一検校の功績を称え、和一の命日である5月18日の前後に毎年行っている伝統行事です。

まず、本校理療科教員により、和一の業績について紹介がありました。「現在の鍼の方法を考案したこと」、「視覚障害者のための学校を世界で初めて作ったこと」の2つに大事なポイントをしぼった話でした。生徒たちにとってわかりやすい話でしたので、和一のことをイメージできたようです。

その後、毎年恒例となっている、本校卒業生を講師として招いての講座がありました。今年は、10年ほど前に本校を卒業生され、現在は倉敷中央病院のリラックスルームにおいてヘルスキーパーとして勤務されている奥山睦男先生をお招きし、「奥山睦男のライフ」と題して講演をしていただきました。
奥山先生はリラックスルームの立ち上げに関わられ、今ではヘルスキーパーが2名に拡大するほど職員の方々に喜ばれている様子をユーモアを交えてお話され、生徒たちも引き込まれて聞いていました。先生の活き活きとしたお話から仕事のやりがいが伝わったようでした。また、先生の診察の経験や治療のテクニックを伺って、早速臨床実習でも生かしたいという生徒たちの感想も聞かれました。
生徒たちは学年に応じて、職業のイメージが持てた人、実際の治療に生かしたいと考えた人など様々ですが、今年の記念行事も実りの多い行事になりました。